なぎさ助産院について

　’あの人がこれがいいと言ったのにうまくいかなかった’　’体調が悪くてあれもこれもできなかった’

出産後に妊娠期を後悔する方がいます。厳しいようですが、様々な選択をしていくのは他の誰でもない自分自身です。その時に他者に決断を委ねると他者に責任転嫁したくなります。しかし、自分で決断した場合、自分で責任を持ち全力で取り組み、たとえ結果が伴わなくても納得することができます。私はここまで頑張ったと、自信につながります。どんな出産になっても、やりきった、自分で生んだと思えて自信につながるのです。

このことはお産の満足度につながります。

そして、その後の育児は、赤ちゃんについての選択の連続です。自信とは自分を信じる力。妊娠、出産で自信が持てる経験ができていると、母の直感力が働きやすくなり、赤ちゃんをよく観察して自分で判断ができるようになっていきます。

妊娠期から後悔の連続、妊娠・出産がネガティブな体験のままの方は、育児においても自信がないままどんどんネガティブ思考が加速していきます。

だから、妊娠期の過ごし方はとても大切なのです。

妊娠中に、出産時に大切に扱われたという経験はお産の満足度に直結します。

　妊婦さんは頑張りがちです。小さな命を宿し、自分が守らなければという本能が働きます。そうすると、どうでしょう。自分のことがおざなりになってしまいます。ですが、これまでに経験したことのない体の変化をしていく妊娠期、体への負担はとても大きいです。体に負荷がかかることで心も不安定になりやすく、健康に過ごせなくなることがあります。妊婦さんは自分自身を労って、自分自身のための時間を惜しみなく使ってほしいです。自分が癒やされることで、前向きな気持ちが持てるようになります。産後は育児で自分の時間が取りにくくなります。ぜひ、妊娠中から自分を大切にする習慣をつけていただきたい。それにより生まれた心のゆとりが、赤ちゃんや家族、他者への愛につながり、幸せな産後の生活に結びつきます。